2014年12月25日
船上生活。航海中のモバイル事情。
今の世の中では友人や家族、大切な人との繋がりを適切に保つために通信手段はもう、絶対に欠かせない。
それが例えば、某提督の画面から出てこない二次元パートナーであったとしても、通信によって初めてコミュニケーションできると言う事情もあるようだ。
近頃は、キャリアからのMVNOという新たな選択肢も増えてきて、サービスの提供内容もそれぞれとなっている。
船乗りをやっている以上、市街地での快適な通信とまでは到底いかないのが実情である。航海中にはどうしても陸岸から遠く離れて圏外となる場合もしばしば。
そんなわけで結局キャリアの選択は死活問題である。一番使えるキャリアでなければただでさえ娯楽の限定的な船内ではストレスでしかない。
大手3キャリアから結論を言うと、
①天下のdocomoであるのは言わずもがな。
②次点でau。
③ソフトバンクは話にならない。
となる。
地域性もあるのだが、陸から2マイル離れると差は歴然としてくる。5マイルではほぼdocomoしか繋がらない。
auも繋がるのだが突然途切れ遮断されたように切れてしまうことが多い印象だ。
航海当直を終えて休憩中は、TVやDVD、Blu-rayなどで自分の時間を過ごすこともできるが、昨今ではネット環境を用いてあらゆる情報を検索し、または注文し、支払い、手に入れることができる。
陸上勤務の方の類稀で柔軟な協力を得て、毎週通販で商品を購入している船員も微かに存在する。
と、まぁローカルな話ではあるが、東京湾での電波状況はもう少し何とかならないものか…
因みに自分のガジェットは、docomoのiPhone、FOMAルータをベースにMacBookとiPadを使っている。FOMAルータの理由としてLTEはやはりまだまだ海上では弱すぎるのだ。
拝啓 docomoさん、よろしくお願い申し上げます。敬具

それが例えば、某提督の画面から出てこない二次元パートナーであったとしても、通信によって初めてコミュニケーションできると言う事情もあるようだ。
近頃は、キャリアからのMVNOという新たな選択肢も増えてきて、サービスの提供内容もそれぞれとなっている。
船乗りをやっている以上、市街地での快適な通信とまでは到底いかないのが実情である。航海中にはどうしても陸岸から遠く離れて圏外となる場合もしばしば。
そんなわけで結局キャリアの選択は死活問題である。一番使えるキャリアでなければただでさえ娯楽の限定的な船内ではストレスでしかない。
大手3キャリアから結論を言うと、
①天下のdocomoであるのは言わずもがな。
②次点でau。
③ソフトバンクは話にならない。
となる。
地域性もあるのだが、陸から2マイル離れると差は歴然としてくる。5マイルではほぼdocomoしか繋がらない。
auも繋がるのだが突然途切れ遮断されたように切れてしまうことが多い印象だ。
航海当直を終えて休憩中は、TVやDVD、Blu-rayなどで自分の時間を過ごすこともできるが、昨今ではネット環境を用いてあらゆる情報を検索し、または注文し、支払い、手に入れることができる。
陸上勤務の方の類稀で柔軟な協力を得て、毎週通販で商品を購入している船員も微かに存在する。
と、まぁローカルな話ではあるが、東京湾での電波状況はもう少し何とかならないものか…
因みに自分のガジェットは、docomoのiPhone、FOMAルータをベースにMacBookとiPadを使っている。FOMAルータの理由としてLTEはやはりまだまだ海上では弱すぎるのだ。
拝啓 docomoさん、よろしくお願い申し上げます。敬具
2014年12月13日
船上生活。自分の常識他人の非常識。
自分は40歳の手前で一念発起して船乗りとなったのだが、早くも船員手帳には経歴が4つの船で記載されている。
と言っても、同じ会社内での転船履歴がほとんどで、新6級海技士の航海実習を含めると5つ目の船。
そしてもちろん各船の船長、機関長、船員はそれぞれであり、関わる人を含めると延べ数十人と出会い、同じ釜の飯を文字通り食べてきたわけである。
過去の記事にも書いたが、船の中で一緒に生活をするということはほぼ、自分というアイデンティティを曝け出して過ごすこと。
その個性がある程度船の中で認められコミュニティーとして成り立たなければ、快適な船上生活にならなくなる。
船に乗り始めは掃除が主な仕事として与えられ、他の仕事はその船でのやり方に沿って…もっと言えば、その船に乗るその他の人の好みに合わせてするのがセオリー。
仕事はさておき、生活となるとプライベートな個性が剥き出しとなるわけで、その他の全員から見られている。
いや、実際に監視されているわけではないが、言動などから人となりが見えてくるわけだ。
で、悪く言えば気にくわないと小言を言われたりする。
自分はさすがに余り言われることはない(いい歳ですからねぇ)のだが、何度か変な言いがかりをつけられたことがある。
朝それで良いって言ってたのに夕方ダメだやり直せとか(笑)
言ってくる人は一貫性の無いダブスタだったのだ。
気をつけないといけないのはこう言うダブルバインドに嵌められること。こういう事案が続くとこちらの思考を停止させられてしまう。
インパクトのある正反対の命令や、感情的な関わりで無意識にコントロールされていくことで気が病む。
対策としては、
なぁにそのうち免疫がつく。
ではなく、何もかもを真面目に聞き入れ過ぎずある程度スルーすること。そしてその案件を他の船内の誰かにも話して聞いてもらうこと。
船内にいないなら会社にでも。
それによって理解してくれる人があれば逃げ道が出来る。
船内の事案は船内で収めるのがベスト。
究極は船から降りるという選択もある。
しかし、くれぐれも無断で船から逃げ出して音信不通にならないように…。
※2014年11月に新人が無断で逃げ出して保安庁や警察沙汰になる行方不明騒ぎがあった。
船に乗ってすぐの新人は、先ず仕事を覚えることが一番。その姿勢による見られ方をする。下手は良いが雑はダメ。それだけですべてを否定される場合もある。
しかし!
受け身ばっかりではない。
こっちも「見ている」一人なのである。
ちゃーんと見てるぞ!(笑)
2014年12月03日
船乗りの仕事。そしてまた歴史は続いていく。
就航から一年が経ち、いろいろなことがありました。
新たに加わったメンバーと、転船していったメンバー。
しかし何とか大きな事故や怪我は無く、無事に現在に至る。
それぞれの一年だったと同時に、みんなでやってきた一年でもある。
世間では流行語大賞が発表されたが、本船でもマイノリティーながら
2014"みんなの流行語録集を発表します。
大賞
俺のことDisってんすか!
(二航士と機関長の会話より)
特別賞
孤独死待った無し…
(某氏が伴侶を切望するあまりの発言から)
2位
さばからん!
(不甲斐ない仕事ぶりに戦々恐々である様)
3位
大丈夫せんが。
(真顔で)
4位
良かってぇ!
(適当)
5位
せやろがい!
(お、おう)
6位
ダメよ〜!
(数年前からパクってました)
7位
あ、ホントだ!岸壁が歪んでるぅ…
(そんなヤツおらんやろ)
8位
気合い入れろ!!
(気合いと根性!!)
9位
何やってんだよ〜
(某岸壁綱取りより不甲斐ない…以下同文)
10位
ザンギ
(銀座をザギンと言うのを誤発言して)
ランク外
べんじょう
(えっ!?…便乗を誤読するなんてまさか)
んだんだんだんだ!
(何回言うねん)
以上になります。
チャンチャン♫

新たに加わったメンバーと、転船していったメンバー。
しかし何とか大きな事故や怪我は無く、無事に現在に至る。
それぞれの一年だったと同時に、みんなでやってきた一年でもある。
世間では流行語大賞が発表されたが、本船でもマイノリティーながら
2014"みんなの流行語録集を発表します。
大賞
俺のことDisってんすか!
(二航士と機関長の会話より)
特別賞
孤独死待った無し…
(某氏が伴侶を切望するあまりの発言から)
2位
さばからん!
(不甲斐ない仕事ぶりに戦々恐々である様)
3位
大丈夫せんが。
(真顔で)
4位
良かってぇ!
(適当)
5位
せやろがい!
(お、おう)
6位
ダメよ〜!
(数年前からパクってました)
7位
あ、ホントだ!岸壁が歪んでるぅ…
(そんなヤツおらんやろ)
8位
気合い入れろ!!
(気合いと根性!!)
9位
何やってんだよ〜
(某岸壁綱取りより不甲斐ない…以下同文)
10位
ザンギ
(銀座をザギンと言うのを誤発言して)
ランク外
べんじょう
(えっ!?…便乗を誤読するなんてまさか)
んだんだんだんだ!
(何回言うねん)
以上になります。
チャンチャン♫
2014年12月01日
船乗りの仕事。※
船乗りは一年のうち、凡そ9ヶ月を船で過ごす。2カ月の乗船期間と3週間の休暇を巡りながら一年の季節が過ぎていく。
自分は乗っている間、定期航路を一週間のスケジュールでこなしていく船である。
毎週、基本の港は同じなため、代わり映えが無く、景色も天候で変わる以外は四季の彩りがあるくらいで正直なところ飽きてくる(笑)
そして、コンテナ船の場合、悪天候やよっぽどスケジュールの空きができない限り仮バースというイベントも少ない。
休暇が明けて、元気いっぱいになって乗船しても、ひと月もすると疲れが溜まってくる。それを過ぎると惰性となり、次の休暇が待ち遠しくなるのはもう、言わずもがなである。
乗船中、停泊して一晩を過ごすことがある。若い頃なら悦び勇んで街にでも繰り出して行くのであろうが、乗船期間も半ばを過ぎるとその気力も削がれてしまう(笑)
同乗の若人達は流石!正に悦び勇んで降りていく。時々、それに付いて行くのだが、出ると不思議と元気になるのはデフォルトである。しかし!翌日が…辛たん(笑)
そんなこんなでオッさんになったなぁ〜と、そんなところでも感じる40歳。もうすぐ41なのだが、年々衰えを体とともに気力でも感じる今日この頃である。
※但し、休暇中を除く。(超絶元気)
2014年11月01日
船乗りの仕事。戦慄のワッチ
港から出てコースに乗ると、あとは変針点までの数時間ひたすら真っ直ぐ走らせるのが航海士の仕事。
もちろん風や潮の流れによって圧されて逸れていくこともあるので、そんな時は針路を修正して行く。
概ねは陸岸沿い(岬や埼を基準)数マイルに進路を決めていて、それを維持して走り変針点で変針するわけだが、ルート沿岸には大小の漁港や港が点在し、そこに出入する船と自船との関係が発生する。
原則としては自船の右舷側から来る船は避けなければならない。
しかし、それが逆に危険な場合もある。
浅瀬がある。
航路標識の存在。
同航船の存在。
次々と続く漁船の群れ。
風潮流による影響。
避けることで状況が変わり他の船と危険が生まれたり。
あらゆる方法で確認し判断しなければならない。
変針点付近は漁港が多い。
岬に近付くと何やらワラワラと漁船が出港してきたある日の早朝。

レーダーではとてもたくさんの船影が映る。

実際に目視では十分距離があり、広さもある。

船首を横切る漁船群と反航してきた商船。

無事通過。

ホッとコーヒーを飲む。(手に汗を握りしめながら)
毎日ではないが、時々だからこそ戦慄するわけだ。早めに発見して冷や汗をかきながら判断して航海している。
漁船にも地域性があり、突っ込んで来るのはそれほど多くはない。
相手に解るように操船するのも重要だ。
敢えて進路を空けてそこに誘導するなんて高等な操船もある。
自分は、まだまだ冷や汗が止まらないヒヨッコ航海士です(笑)
もちろん風や潮の流れによって圧されて逸れていくこともあるので、そんな時は針路を修正して行く。
概ねは陸岸沿い(岬や埼を基準)数マイルに進路を決めていて、それを維持して走り変針点で変針するわけだが、ルート沿岸には大小の漁港や港が点在し、そこに出入する船と自船との関係が発生する。
原則としては自船の右舷側から来る船は避けなければならない。
しかし、それが逆に危険な場合もある。
浅瀬がある。
航路標識の存在。
同航船の存在。
次々と続く漁船の群れ。
風潮流による影響。
避けることで状況が変わり他の船と危険が生まれたり。
あらゆる方法で確認し判断しなければならない。
変針点付近は漁港が多い。
岬に近付くと何やらワラワラと漁船が出港してきたある日の早朝。

レーダーではとてもたくさんの船影が映る。

実際に目視では十分距離があり、広さもある。

船首を横切る漁船群と反航してきた商船。

無事通過。

ホッとコーヒーを飲む。(手に汗を握りしめながら)
毎日ではないが、時々だからこそ戦慄するわけだ。早めに発見して冷や汗をかきながら判断して航海している。
漁船にも地域性があり、突っ込んで来るのはそれほど多くはない。
相手に解るように操船するのも重要だ。
敢えて進路を空けてそこに誘導するなんて高等な操船もある。
自分は、まだまだ冷や汗が止まらないヒヨッコ航海士です(笑)
2014年10月29日
船上生活。休暇も終わりの切替。
船乗りの最大のメリットであるまとまった休暇。
自分の会社(船)では3週間の休暇が原則で動静の日程がちょうど合う。
休暇の間は派手に遊んで散財し、また乗船中は大人しくして次の休暇に備えてエネルギー(お金とか諸々)を貯めておく。
今回はあまり遠出はせずに、身体のリフレッシュを主にして過ごしたが、仲間の船乗りとの交流を大阪ですることができた。
同時期に休暇になる仲間と事前に連絡を取り合って日程を調整。各々の情報交換し合う貴重な時間である。
そんなこんなで過ごしながら休暇の終わりが近づいてまた乗船となるわけだが、同乗の仲間にある程度先に船内の情報をもらって気持ちの切り替えをしておく。
半年前や前回の休暇の乗船前はかなり気が張っていたが、今回は色々と心の余裕ができたこともあり割とスムーズに乗り込むことができた。
いつも通り。確実に。
船乗りの仕事とはその繰り返しである。
その中に新たな試みや既知以外の対応として応用していくのである。
でも。それはそれ。
乗船したら、既に次の休暇を考えて楽しみで仕方ないのが本音ですわね(笑)
予定が決まっているとモチベーションも上がるってもんです。
そこの切替はもう。言わなくてもわかります(笑)

自分の会社(船)では3週間の休暇が原則で動静の日程がちょうど合う。
休暇の間は派手に遊んで散財し、また乗船中は大人しくして次の休暇に備えてエネルギー(お金とか諸々)を貯めておく。
今回はあまり遠出はせずに、身体のリフレッシュを主にして過ごしたが、仲間の船乗りとの交流を大阪ですることができた。
同時期に休暇になる仲間と事前に連絡を取り合って日程を調整。各々の情報交換し合う貴重な時間である。
そんなこんなで過ごしながら休暇の終わりが近づいてまた乗船となるわけだが、同乗の仲間にある程度先に船内の情報をもらって気持ちの切り替えをしておく。
半年前や前回の休暇の乗船前はかなり気が張っていたが、今回は色々と心の余裕ができたこともあり割とスムーズに乗り込むことができた。
いつも通り。確実に。
船乗りの仕事とはその繰り返しである。
その中に新たな試みや既知以外の対応として応用していくのである。
でも。それはそれ。
乗船したら、既に次の休暇を考えて楽しみで仕方ないのが本音ですわね(笑)
予定が決まっているとモチベーションも上がるってもんです。
そこの切替はもう。言わなくてもわかります(笑)

2014年10月09日
船乗りの仕事。針路ステディー
荷役が終わると出航となるが、次の港に入る時間によって船速を設定する。
一旦船速を決めると到着まではそのままだ。
内航貨物商船では巡航速力約11kt(ノット)前後で走ることが多い。
船の運転と車の運転は似ているという人もいるが、大きく違うことがある。
船にはブレーキが無い。
ぶつかりそう!という時にはもちろん減速したり舵を切ったりする。
車で言うとアクセルを離してハンドルを切るだけだ。
フルブレーキに当たるのは停船のためクラッシュアスタンと言って後進にプロペラを回して回避動作を取るが、一定の速力まで落ちていなければ後進には入らないため、通常そんなことになる距離まで放置していることは無い。
簡単に車に変換して言うと、高速道路の合流を全方位から接近する車を交わして行く感じ。
視界が良い時には10マイル(18.5km)先は余裕で見える。
双眼鏡で覗けば視界内にいるその船が正面を向いているか、右舷を見せているかはたまた左舷を見せているか判る。
反航船、同航船、横切り船などの関係がそれで判明する。
しかし実際に近くなりスライドとなるまでには何十分から一時間以上も先の話。
しかも広い海上で相当近くですれ違っても数百メートルは離れていて互いの相対速力は最大で50km/h程度だ。
でもだから余裕と言いたいんでは無い。
船は舵を切って向きを変え始めるまで数秒かかる。
機関回転数を下げてから減速するまで数分かかる。
その動作の効果が確かめられるのも相当時間がかかる。
そして相手の船にも動作したことが伝わらなければ、互いに危険な状況になることもある。
海上衝突予防法では、それぞれの関係について細かく動作の指定がありこうしなければならないと規定がある。
臨機応変に対応しなければならない場合も多く、充分余裕のある時期にためらわずに、そして大胆に(条文にこれも規定されている)行動する必要がある。
且つ、どう動くのか予想できない相手もある。
そんな相手にはジッと動静を睨んで針路ステディーで我慢である。





十分距離が確保できているときは眺めているだけで良い(笑)
一旦船速を決めると到着まではそのままだ。
内航貨物商船では巡航速力約11kt(ノット)前後で走ることが多い。
船の運転と車の運転は似ているという人もいるが、大きく違うことがある。
船にはブレーキが無い。
ぶつかりそう!という時にはもちろん減速したり舵を切ったりする。
車で言うとアクセルを離してハンドルを切るだけだ。
フルブレーキに当たるのは停船のためクラッシュアスタンと言って後進にプロペラを回して回避動作を取るが、一定の速力まで落ちていなければ後進には入らないため、通常そんなことになる距離まで放置していることは無い。
簡単に車に変換して言うと、高速道路の合流を全方位から接近する車を交わして行く感じ。
視界が良い時には10マイル(18.5km)先は余裕で見える。
双眼鏡で覗けば視界内にいるその船が正面を向いているか、右舷を見せているかはたまた左舷を見せているか判る。
反航船、同航船、横切り船などの関係がそれで判明する。
しかし実際に近くなりスライドとなるまでには何十分から一時間以上も先の話。
しかも広い海上で相当近くですれ違っても数百メートルは離れていて互いの相対速力は最大で50km/h程度だ。
でもだから余裕と言いたいんでは無い。
船は舵を切って向きを変え始めるまで数秒かかる。
機関回転数を下げてから減速するまで数分かかる。
その動作の効果が確かめられるのも相当時間がかかる。
そして相手の船にも動作したことが伝わらなければ、互いに危険な状況になることもある。
海上衝突予防法では、それぞれの関係について細かく動作の指定がありこうしなければならないと規定がある。
臨機応変に対応しなければならない場合も多く、充分余裕のある時期にためらわずに、そして大胆に(条文にこれも規定されている)行動する必要がある。
且つ、どう動くのか予想できない相手もある。
そんな相手にはジッと動静を睨んで針路ステディーで我慢である。





十分距離が確保できているときは眺めているだけで良い(笑)
2014年09月14日
船乗りの休暇。そうなってるんです。
前回の休暇はまだ初夏の頃。
気温は十分に暑くなっていたのだが、まだ海水浴客はまばらで賑わいを見せない某避暑地(関西人のリゾート)のビーチへ。
乗船中、散々海を眺めて仕事しているにも関わらず、ナゼか必ず海を眺めて過ごす休暇中。
ぼーっとしに行きたくなる。
なんでなんやろ。。
泳ぐでもなく、潮の香りを感じにというよりは、波の音を聴きながらのんびり過ごしたくなる。
遠くに走る貨物船を、他人事の目で眺める(笑)
確かに乗船中は仕事なので気は張ってるし、船が来たら避けるか保持かとか、浮遊物がどうとか、作業どうするとか、やることいっぱいなのでただ眺めるだけってのは贅沢な過ごし方である。
お腹が空いてきたら、食べたいものを食べに行って、寝たいだけ寝て、気が向くままに過ごせるというのは、休暇中ならではの至高のひと時だ。
にしても、どうしても海を眺めに行きたくなるんやな〜。本能がそうなってるみたい。

気温は十分に暑くなっていたのだが、まだ海水浴客はまばらで賑わいを見せない某避暑地(関西人のリゾート)のビーチへ。
乗船中、散々海を眺めて仕事しているにも関わらず、ナゼか必ず海を眺めて過ごす休暇中。
ぼーっとしに行きたくなる。
なんでなんやろ。。
泳ぐでもなく、潮の香りを感じにというよりは、波の音を聴きながらのんびり過ごしたくなる。
遠くに走る貨物船を、他人事の目で眺める(笑)
確かに乗船中は仕事なので気は張ってるし、船が来たら避けるか保持かとか、浮遊物がどうとか、作業どうするとか、やることいっぱいなのでただ眺めるだけってのは贅沢な過ごし方である。
お腹が空いてきたら、食べたいものを食べに行って、寝たいだけ寝て、気が向くままに過ごせるというのは、休暇中ならではの至高のひと時だ。
にしても、どうしても海を眺めに行きたくなるんやな〜。本能がそうなってるみたい。

2014年04月30日
船乗りの仕事。できるかできないか
船乗りを職として自分も1年が過ぎた。
実に内容の濃い、良いこともしんどいことも咄嗟の出来事も豊富な1年。
しかしこの船乗りという仕事。
真面目にやっても簡単になんでもできるようになるものでは無い。
ケースバイケースの処理がそれほど頻繁にないために、ひと航海毎に一度か二度ずつしか学べないからだ。
手元の作業の一つでロープワークがあるが、これだけは時間を作って自分で練習できる。が、それ以外は練習ができる緩い世界では無い。
やりながら手順を確認して確実に身体に覚えさせるのにしても、いつでも真剣勝負の本番である。
寛大に認めて、意味や要領良く熟す方法を近道で教えてくれた船長や上司には本当に感謝である。
中には黙って仕事を見せることで自分で学べというスタンスの人もあれば、ただ人を貶したり、自分の思い通りにすることだけに拘る人もあり、先ずは結局のところ人間同士の関係に終始対応に追われる日々もあった。
大の大人が乗り合わせる船の世界だが、仕事はチームワークが重要なファクターとなる。
そのチームワークがこなし切れるかどうかは、もちろん理解力も必要で、そのポジションでの臨機応変な対応は個々の力量も計られる。
ただ言われるオーダーを熟す立場から一段高く、言われる前にそこへ辿り着く。
そうできなければ、大袈裟ではなく、大事に至ることもある。
表面上の見える仕事から、意味のある仕事にするためには、視野を広く眺め、自分で分析して先に気づくことが肝要だ。
効率、時間、設備、トラブル、人。
優先順位と何よりも、船の運行。
しかし精度を高めるためにはまだまだ時間がかかりそうだ。

実に内容の濃い、良いこともしんどいことも咄嗟の出来事も豊富な1年。
しかしこの船乗りという仕事。
真面目にやっても簡単になんでもできるようになるものでは無い。
ケースバイケースの処理がそれほど頻繁にないために、ひと航海毎に一度か二度ずつしか学べないからだ。
手元の作業の一つでロープワークがあるが、これだけは時間を作って自分で練習できる。が、それ以外は練習ができる緩い世界では無い。
やりながら手順を確認して確実に身体に覚えさせるのにしても、いつでも真剣勝負の本番である。
寛大に認めて、意味や要領良く熟す方法を近道で教えてくれた船長や上司には本当に感謝である。
中には黙って仕事を見せることで自分で学べというスタンスの人もあれば、ただ人を貶したり、自分の思い通りにすることだけに拘る人もあり、先ずは結局のところ人間同士の関係に終始対応に追われる日々もあった。
大の大人が乗り合わせる船の世界だが、仕事はチームワークが重要なファクターとなる。
そのチームワークがこなし切れるかどうかは、もちろん理解力も必要で、そのポジションでの臨機応変な対応は個々の力量も計られる。
ただ言われるオーダーを熟す立場から一段高く、言われる前にそこへ辿り着く。
そうできなければ、大袈裟ではなく、大事に至ることもある。
表面上の見える仕事から、意味のある仕事にするためには、視野を広く眺め、自分で分析して先に気づくことが肝要だ。
効率、時間、設備、トラブル、人。
優先順位と何よりも、船の運行。
しかし精度を高めるためにはまだまだ時間がかかりそうだ。

2014年04月13日
船乗りの仕事。腹いっぱい食えよ!
多分に漏れず、自分の会社にも新入社員が入ってきた。
ピカピカの社会人1年生の純粋培養となる船員が船に乗ってきたわけである。
学校を出てきて最初に乗る船であり、教育される諸先輩方。
緊張と不安を胸いっぱい抱えて大きな荷物と大きなガタイで乗り込んできた。
それぞれの船員とサロンで自己紹介を終え、船長からの一言。
メシは腹いっぱい食えよ!
実際にはその一言で終わったわけではないが(笑)
しかしインパクトのある、そして一番わかりやすく大事なことである。
とにかく初めは厳しい指導もあるだろうが、メシは必ず食べられる。
自分たちの乗る船には司厨長がおり、毎日3食の献立がちゃんと日替わりで出てくる。
全員同じメニューで11人。
米は一応食べ放題!!
でも自分のような40代以上の中年は食べ切れない量なのだ。(笑)
(食べようと思えば食べられるけど運動不足で慢性的に肥る!)
若い衆に半分おすそ分けなんかをしながら毎日美味しく頂いています。
今日の夕飯は何かなぁ?(笑)


ピカピカの社会人1年生の純粋培養となる船員が船に乗ってきたわけである。
学校を出てきて最初に乗る船であり、教育される諸先輩方。
緊張と不安を胸いっぱい抱えて大きな荷物と大きなガタイで乗り込んできた。
それぞれの船員とサロンで自己紹介を終え、船長からの一言。
メシは腹いっぱい食えよ!
実際にはその一言で終わったわけではないが(笑)
しかしインパクトのある、そして一番わかりやすく大事なことである。
とにかく初めは厳しい指導もあるだろうが、メシは必ず食べられる。
自分たちの乗る船には司厨長がおり、毎日3食の献立がちゃんと日替わりで出てくる。
全員同じメニューで11人。
米は一応食べ放題!!
でも自分のような40代以上の中年は食べ切れない量なのだ。(笑)
(食べようと思えば食べられるけど運動不足で慢性的に肥る!)
若い衆に半分おすそ分けなんかをしながら毎日美味しく頂いています。
今日の夕飯は何かなぁ?(笑)

