2014年02月28日
船乗りの仕事。本音と建前
船の上では、縦割り社会である。
絶対的決定権は船長(キャプテン)なのは言わずもがなであるが、その範囲は広く責任も重い。
大きくは甲板部(デッキ)と機関部(エンジニア)で別れていてそれぞれの頂点に船・機長。
甲板部にはその下に
一航士(チーフオフィサーでチョッサーと呼ぶ)
次席一航士
二航士(セカンドオフィサー)
次席二航士
三航士(以下略)
次席三航士←ここまでが船舶職員
甲板長(ボースン)
甲板手
甲板員←ここまでは船舶部員
などのランクがある。
機関部にも同様にあるが
機関長(チーフエンジニアでチェンジャーと呼ぶ)
一機士(ファーストエンジニア)
二機士(以下略)
三機士
操機手など
内航船ではこの全てが乗り合わせているわけではないし、船によってはもっと細かくランクがある場合もある。
それぞれの立場で分をわきまえて分担していれば、船の運行は通常通りスムーズである。
総トン数749型の船舶までは上記のうち5人しかおらず、更に小さい船では3人で運行しているものもある。
そして人間が乗っている以上、立場を越えた考えや意見を出すこともあれば逆に意見を求めたり、相談することもある。
天候に左右されて変更になったり、故障のため人手が必要になったり当然の臨機応変な対応をしていく。
ここまではあくまで建前上のおキレイなお話。(笑)
中には自分の立場を守るため、コントロールできる上司を据える輩がいたり、その立場を利用して下に理不尽を押し付ける輩がいる。
良い人ばかりじゃないのである。
仕事がたいしたことないという人は見ているとわかる。
二度手間というか先を見てないというか、目先だけで仕事をつくる人。意味なく仕事をしているふりをする又は全くしない。
でもできる人だとちょっと厄介。皆がその人に振り回されることになったりする。
たった一人、変な職員がいると船内は大きく変わる。
そのことを本人だけは知らないのだ。
皆がその人の休暇を待っているのを(笑)
※ノンフィクションではあるが、すべてがそうではありません。良い人ばかりの船もありますよ!それに乗れるかは運です。

絶対的決定権は船長(キャプテン)なのは言わずもがなであるが、その範囲は広く責任も重い。
大きくは甲板部(デッキ)と機関部(エンジニア)で別れていてそれぞれの頂点に船・機長。
甲板部にはその下に
一航士(チーフオフィサーでチョッサーと呼ぶ)
次席一航士
二航士(セカンドオフィサー)
次席二航士
三航士(以下略)
次席三航士←ここまでが船舶職員
甲板長(ボースン)
甲板手
甲板員←ここまでは船舶部員
などのランクがある。
機関部にも同様にあるが
機関長(チーフエンジニアでチェンジャーと呼ぶ)
一機士(ファーストエンジニア)
二機士(以下略)
三機士
操機手など
内航船ではこの全てが乗り合わせているわけではないし、船によってはもっと細かくランクがある場合もある。
それぞれの立場で分をわきまえて分担していれば、船の運行は通常通りスムーズである。
総トン数749型の船舶までは上記のうち5人しかおらず、更に小さい船では3人で運行しているものもある。
そして人間が乗っている以上、立場を越えた考えや意見を出すこともあれば逆に意見を求めたり、相談することもある。
天候に左右されて変更になったり、故障のため人手が必要になったり当然の臨機応変な対応をしていく。
ここまではあくまで建前上のおキレイなお話。(笑)
中には自分の立場を守るため、コントロールできる上司を据える輩がいたり、その立場を利用して下に理不尽を押し付ける輩がいる。
良い人ばかりじゃないのである。
仕事がたいしたことないという人は見ているとわかる。
二度手間というか先を見てないというか、目先だけで仕事をつくる人。意味なく仕事をしているふりをする又は全くしない。
でもできる人だとちょっと厄介。皆がその人に振り回されることになったりする。
たった一人、変な職員がいると船内は大きく変わる。
そのことを本人だけは知らないのだ。
皆がその人の休暇を待っているのを(笑)
※ノンフィクションではあるが、すべてがそうではありません。良い人ばかりの船もありますよ!それに乗れるかは運です。

2014年02月23日
船乗りの仕事。骨折り儲け
仕事の段取りは、陸と海とに関わらず計画的に効率良く進めるのが理想である。
その仕事を完了させるための一連の流れに沿って下準備(根回し)がどこまでされているかがカギとなる。
スマートに時間通りに、そしてその進捗を点検までできる余裕を持って。
但し!
海上は自然を相手に仕事をするため度々天候に左右される。
大きく影響するものとして低気圧の接近。
風向と風力、波やうねりの向き、雨や雪、気温や湿度などによって下準備がなかったことになる。(笑)
思ったより険悪な天候に見舞われる場合はすべての仕事がキャンセルされることも。
それでもその変化が緩い場合に備えて下準備が必要なのだ。
海上での風、波は天気予報で報道されている。
低気圧が日本列島を通過しない場合にはそれほど騒がないが、陸上での影響が少ないからであろう。
しかし、日本海や太平洋の洋上を通過して行く低気圧は、海上での影響が非常に大きいことを知っていただきたい(笑)
安全を預かり輸送するという大義名分は絶対。
それに直接的に関わる人の健康も絶対。
無理を通して大事が起きる時は命に関わるのがこの仕事である。
ご安航を!!


その仕事を完了させるための一連の流れに沿って下準備(根回し)がどこまでされているかがカギとなる。
スマートに時間通りに、そしてその進捗を点検までできる余裕を持って。
但し!
海上は自然を相手に仕事をするため度々天候に左右される。
大きく影響するものとして低気圧の接近。
風向と風力、波やうねりの向き、雨や雪、気温や湿度などによって下準備がなかったことになる。(笑)
思ったより険悪な天候に見舞われる場合はすべての仕事がキャンセルされることも。
それでもその変化が緩い場合に備えて下準備が必要なのだ。
海上での風、波は天気予報で報道されている。
低気圧が日本列島を通過しない場合にはそれほど騒がないが、陸上での影響が少ないからであろう。
しかし、日本海や太平洋の洋上を通過して行く低気圧は、海上での影響が非常に大きいことを知っていただきたい(笑)
安全を預かり輸送するという大義名分は絶対。
それに直接的に関わる人の健康も絶対。
無理を通して大事が起きる時は命に関わるのがこの仕事である。
ご安航を!!


2014年02月20日
船乗りの仕事。コンテナ船
船には様々な用途に応じた専用船がある。
自分は現在、内航コンテナ船に乗っているのだが、ホールド内だけでなくハッチの上にも積荷があり、航海輸送時のトリムに加えGMと言われる重心の高さにより安定化を図る。
コンテナを置く場所はベイと呼びホールド内はセルガイドという柱で区画されている。
何段にも重ねて積むため、スタッカーやツイストロック、コーンと言うジョイントで各コンテナを繋ぎ、更にラッシングバーやブリッジフィッティングで船体に固縛させておく。
荷役時間が短く早いので、京浜や大阪湾などではシフト接岸がある。一日に数ポートの離接岸を繰り返すこともある。
しかしそれだけ回数を繰り返せば、体が憶えるし、咄嗟のイレギュラーに遭遇する確率も高く経験値は上がりやすい。
最近は書類の作成やレッド振りもさせてもらいながら日々精進している。
やっぱり船の仕事は楽しいと改めて思う今日この頃である。


自分は現在、内航コンテナ船に乗っているのだが、ホールド内だけでなくハッチの上にも積荷があり、航海輸送時のトリムに加えGMと言われる重心の高さにより安定化を図る。
コンテナを置く場所はベイと呼びホールド内はセルガイドという柱で区画されている。
何段にも重ねて積むため、スタッカーやツイストロック、コーンと言うジョイントで各コンテナを繋ぎ、更にラッシングバーやブリッジフィッティングで船体に固縛させておく。
荷役時間が短く早いので、京浜や大阪湾などではシフト接岸がある。一日に数ポートの離接岸を繰り返すこともある。
しかしそれだけ回数を繰り返せば、体が憶えるし、咄嗟のイレギュラーに遭遇する確率も高く経験値は上がりやすい。
最近は書類の作成やレッド振りもさせてもらいながら日々精進している。
やっぱり船の仕事は楽しいと改めて思う今日この頃である。

