2014年10月29日
船上生活。休暇も終わりの切替。
船乗りの最大のメリットであるまとまった休暇。
自分の会社(船)では3週間の休暇が原則で動静の日程がちょうど合う。
休暇の間は派手に遊んで散財し、また乗船中は大人しくして次の休暇に備えてエネルギー(お金とか諸々)を貯めておく。
今回はあまり遠出はせずに、身体のリフレッシュを主にして過ごしたが、仲間の船乗りとの交流を大阪ですることができた。
同時期に休暇になる仲間と事前に連絡を取り合って日程を調整。各々の情報交換し合う貴重な時間である。
そんなこんなで過ごしながら休暇の終わりが近づいてまた乗船となるわけだが、同乗の仲間にある程度先に船内の情報をもらって気持ちの切り替えをしておく。
半年前や前回の休暇の乗船前はかなり気が張っていたが、今回は色々と心の余裕ができたこともあり割とスムーズに乗り込むことができた。
いつも通り。確実に。
船乗りの仕事とはその繰り返しである。
その中に新たな試みや既知以外の対応として応用していくのである。
でも。それはそれ。
乗船したら、既に次の休暇を考えて楽しみで仕方ないのが本音ですわね(笑)
予定が決まっているとモチベーションも上がるってもんです。
そこの切替はもう。言わなくてもわかります(笑)

自分の会社(船)では3週間の休暇が原則で動静の日程がちょうど合う。
休暇の間は派手に遊んで散財し、また乗船中は大人しくして次の休暇に備えてエネルギー(お金とか諸々)を貯めておく。
今回はあまり遠出はせずに、身体のリフレッシュを主にして過ごしたが、仲間の船乗りとの交流を大阪ですることができた。
同時期に休暇になる仲間と事前に連絡を取り合って日程を調整。各々の情報交換し合う貴重な時間である。
そんなこんなで過ごしながら休暇の終わりが近づいてまた乗船となるわけだが、同乗の仲間にある程度先に船内の情報をもらって気持ちの切り替えをしておく。
半年前や前回の休暇の乗船前はかなり気が張っていたが、今回は色々と心の余裕ができたこともあり割とスムーズに乗り込むことができた。
いつも通り。確実に。
船乗りの仕事とはその繰り返しである。
その中に新たな試みや既知以外の対応として応用していくのである。
でも。それはそれ。
乗船したら、既に次の休暇を考えて楽しみで仕方ないのが本音ですわね(笑)
予定が決まっているとモチベーションも上がるってもんです。
そこの切替はもう。言わなくてもわかります(笑)

2014年10月09日
船乗りの仕事。針路ステディー
荷役が終わると出航となるが、次の港に入る時間によって船速を設定する。
一旦船速を決めると到着まではそのままだ。
内航貨物商船では巡航速力約11kt(ノット)前後で走ることが多い。
船の運転と車の運転は似ているという人もいるが、大きく違うことがある。
船にはブレーキが無い。
ぶつかりそう!という時にはもちろん減速したり舵を切ったりする。
車で言うとアクセルを離してハンドルを切るだけだ。
フルブレーキに当たるのは停船のためクラッシュアスタンと言って後進にプロペラを回して回避動作を取るが、一定の速力まで落ちていなければ後進には入らないため、通常そんなことになる距離まで放置していることは無い。
簡単に車に変換して言うと、高速道路の合流を全方位から接近する車を交わして行く感じ。
視界が良い時には10マイル(18.5km)先は余裕で見える。
双眼鏡で覗けば視界内にいるその船が正面を向いているか、右舷を見せているかはたまた左舷を見せているか判る。
反航船、同航船、横切り船などの関係がそれで判明する。
しかし実際に近くなりスライドとなるまでには何十分から一時間以上も先の話。
しかも広い海上で相当近くですれ違っても数百メートルは離れていて互いの相対速力は最大で50km/h程度だ。
でもだから余裕と言いたいんでは無い。
船は舵を切って向きを変え始めるまで数秒かかる。
機関回転数を下げてから減速するまで数分かかる。
その動作の効果が確かめられるのも相当時間がかかる。
そして相手の船にも動作したことが伝わらなければ、互いに危険な状況になることもある。
海上衝突予防法では、それぞれの関係について細かく動作の指定がありこうしなければならないと規定がある。
臨機応変に対応しなければならない場合も多く、充分余裕のある時期にためらわずに、そして大胆に(条文にこれも規定されている)行動する必要がある。
且つ、どう動くのか予想できない相手もある。
そんな相手にはジッと動静を睨んで針路ステディーで我慢である。





十分距離が確保できているときは眺めているだけで良い(笑)
一旦船速を決めると到着まではそのままだ。
内航貨物商船では巡航速力約11kt(ノット)前後で走ることが多い。
船の運転と車の運転は似ているという人もいるが、大きく違うことがある。
船にはブレーキが無い。
ぶつかりそう!という時にはもちろん減速したり舵を切ったりする。
車で言うとアクセルを離してハンドルを切るだけだ。
フルブレーキに当たるのは停船のためクラッシュアスタンと言って後進にプロペラを回して回避動作を取るが、一定の速力まで落ちていなければ後進には入らないため、通常そんなことになる距離まで放置していることは無い。
簡単に車に変換して言うと、高速道路の合流を全方位から接近する車を交わして行く感じ。
視界が良い時には10マイル(18.5km)先は余裕で見える。
双眼鏡で覗けば視界内にいるその船が正面を向いているか、右舷を見せているかはたまた左舷を見せているか判る。
反航船、同航船、横切り船などの関係がそれで判明する。
しかし実際に近くなりスライドとなるまでには何十分から一時間以上も先の話。
しかも広い海上で相当近くですれ違っても数百メートルは離れていて互いの相対速力は最大で50km/h程度だ。
でもだから余裕と言いたいんでは無い。
船は舵を切って向きを変え始めるまで数秒かかる。
機関回転数を下げてから減速するまで数分かかる。
その動作の効果が確かめられるのも相当時間がかかる。
そして相手の船にも動作したことが伝わらなければ、互いに危険な状況になることもある。
海上衝突予防法では、それぞれの関係について細かく動作の指定がありこうしなければならないと規定がある。
臨機応変に対応しなければならない場合も多く、充分余裕のある時期にためらわずに、そして大胆に(条文にこれも規定されている)行動する必要がある。
且つ、どう動くのか予想できない相手もある。
そんな相手にはジッと動静を睨んで針路ステディーで我慢である。





十分距離が確保できているときは眺めているだけで良い(笑)