オオサカジン

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Posted by オオサカジン運営事務局  at 
港から出てコースに乗ると、あとは変針点までの数時間ひたすら真っ直ぐ走らせるのが航海士の仕事。
もちろん風や潮の流れによって圧されて逸れていくこともあるので、そんな時は針路を修正して行く。

概ねは陸岸沿い(岬や埼を基準)数マイルに進路を決めていて、それを維持して走り変針点で変針するわけだが、ルート沿岸には大小の漁港や港が点在し、そこに出入する船と自船との関係が発生する。

原則としては自船の右舷側から来る船は避けなければならない。
しかし、それが逆に危険な場合もある。
浅瀬がある。
航路標識の存在。
同航船の存在。
次々と続く漁船の群れ。
風潮流による影響。
避けることで状況が変わり他の船と危険が生まれたり。
あらゆる方法で確認し判断しなければならない。

変針点付近は漁港が多い。
岬に近付くと何やらワラワラと漁船が出港してきたある日の早朝。


レーダーではとてもたくさんの船影が映る。


実際に目視では十分距離があり、広さもある。


船首を横切る漁船群と反航してきた商船。


無事通過。


ホッとコーヒーを飲む。(手に汗を握りしめながら)

毎日ではないが、時々だからこそ戦慄するわけだ。早めに発見して冷や汗をかきながら判断して航海している。

漁船にも地域性があり、突っ込んで来るのはそれほど多くはない。

相手に解るように操船するのも重要だ。
敢えて進路を空けてそこに誘導するなんて高等な操船もある。

自分は、まだまだ冷や汗が止まらないヒヨッコ航海士です(笑)
  

Posted by 大阪の海人  at 00:06Comments(0)仕事人生の航海