2014年12月25日
船上生活。航海中のモバイル事情。
今の世の中では友人や家族、大切な人との繋がりを適切に保つために通信手段はもう、絶対に欠かせない。
それが例えば、某提督の画面から出てこない二次元パートナーであったとしても、通信によって初めてコミュニケーションできると言う事情もあるようだ。
近頃は、キャリアからのMVNOという新たな選択肢も増えてきて、サービスの提供内容もそれぞれとなっている。
船乗りをやっている以上、市街地での快適な通信とまでは到底いかないのが実情である。航海中にはどうしても陸岸から遠く離れて圏外となる場合もしばしば。
そんなわけで結局キャリアの選択は死活問題である。一番使えるキャリアでなければただでさえ娯楽の限定的な船内ではストレスでしかない。
大手3キャリアから結論を言うと、
①天下のdocomoであるのは言わずもがな。
②次点でau。
③ソフトバンクは話にならない。
となる。
地域性もあるのだが、陸から2マイル離れると差は歴然としてくる。5マイルではほぼdocomoしか繋がらない。
auも繋がるのだが突然途切れ遮断されたように切れてしまうことが多い印象だ。
航海当直を終えて休憩中は、TVやDVD、Blu-rayなどで自分の時間を過ごすこともできるが、昨今ではネット環境を用いてあらゆる情報を検索し、または注文し、支払い、手に入れることができる。
陸上勤務の方の類稀で柔軟な協力を得て、毎週通販で商品を購入している船員も微かに存在する。
と、まぁローカルな話ではあるが、東京湾での電波状況はもう少し何とかならないものか…
因みに自分のガジェットは、docomoのiPhone、FOMAルータをベースにMacBookとiPadを使っている。FOMAルータの理由としてLTEはやはりまだまだ海上では弱すぎるのだ。
拝啓 docomoさん、よろしくお願い申し上げます。敬具

それが例えば、某提督の画面から出てこない二次元パートナーであったとしても、通信によって初めてコミュニケーションできると言う事情もあるようだ。
近頃は、キャリアからのMVNOという新たな選択肢も増えてきて、サービスの提供内容もそれぞれとなっている。
船乗りをやっている以上、市街地での快適な通信とまでは到底いかないのが実情である。航海中にはどうしても陸岸から遠く離れて圏外となる場合もしばしば。
そんなわけで結局キャリアの選択は死活問題である。一番使えるキャリアでなければただでさえ娯楽の限定的な船内ではストレスでしかない。
大手3キャリアから結論を言うと、
①天下のdocomoであるのは言わずもがな。
②次点でau。
③ソフトバンクは話にならない。
となる。
地域性もあるのだが、陸から2マイル離れると差は歴然としてくる。5マイルではほぼdocomoしか繋がらない。
auも繋がるのだが突然途切れ遮断されたように切れてしまうことが多い印象だ。
航海当直を終えて休憩中は、TVやDVD、Blu-rayなどで自分の時間を過ごすこともできるが、昨今ではネット環境を用いてあらゆる情報を検索し、または注文し、支払い、手に入れることができる。
陸上勤務の方の類稀で柔軟な協力を得て、毎週通販で商品を購入している船員も微かに存在する。
と、まぁローカルな話ではあるが、東京湾での電波状況はもう少し何とかならないものか…
因みに自分のガジェットは、docomoのiPhone、FOMAルータをベースにMacBookとiPadを使っている。FOMAルータの理由としてLTEはやはりまだまだ海上では弱すぎるのだ。
拝啓 docomoさん、よろしくお願い申し上げます。敬具
2014年12月19日
船乗りの仕事。業務と福利
今回は少し、船乗りのメリットについて。
デメリットはこの内容の裏側を洞察して頂きたい。
通勤
1分(自宅から乗船地、港までは適宜で交通費全額支給だが乗ってしまえば部屋から現場まで階段のみ)
航海(基本。細かい規定は割愛)
甲板部三交代制(当直は各担当4時間2クール)
0-4 二航士
4-8 一航士
8-0 船長
機関部6時間二交代制(出航時間から。うち2時間は休憩)
※高度船舶導入船は2人で8時間勤務となり夜間は休憩
航海開始が例えば、14時出航ならば、
甲板部は0-4の当直者が16時までを担当。
機関部は14時からの6時間で交代となる。
※高度船舶導入の機関部は17時閉店。
※離接岸時は全員、錨泊作業は当直者及び船長。
作業(航海とは別に行うもの)
朝8時から昼3時くらいまで(最大としている。大抵昼までだが船による)
内容
維持、保守、その他全般(船体ペンキ塗り、ロープの手入れ、加工、清掃など)
残業手当
会社規定による。組合船などは8時間を超えて業務に携わる場合、残業手当が付く(らしい)
生活
冷暖房、BSテレビ、録画再生機完備完全個室。
光熱費不要。
消耗品支給(ティッシュ、石鹸、トイレットペーパー、シャンプーなど)
食事付き(各自食料金が支給され材料仕入れて作る。米や調味料は共同購入。または船舶調理師が作ってくれる)
嗜好品(タバコや酒は基本自己負担)
福利としてNET環境、Wi-Fiが設置されている船もある(皆んなで使うので必然的にトラフィック負荷が重くなる)
娯楽は各自持ち込みなど。基本的に各自室の設備を追加設置は自由。
休み(給料は支給される)
会社規定による(年間休日として3ヶ月/1ヶ月や2ヶ月/20日などで休暇中は基本給のみの会社もある。余りは翌年繰越で休める)
その他の休み
ひと月に1回から2回ほどの仮バースがあり、上陸して出かけることができる(上長によるが仮バース時に作業することもある)
※この休みは補償されていないため無い船は滅多にない。
病気、怪我
これは無いに越したことはないが、緊急を要する場合というのはどうしても発生するものだ。
乗船中の怪我は労災保険が適用される。
また、頭痛や風邪などは船内に備え付けの常備薬で対応できる。
脳卒中や心筋梗塞など重大な疾病の場合には、無線による医療助言を受けたり(現在では医療機関との電話で対応することになっている)緊急接岸して救急搬送することもある。
もっと可及的速やかに搬送する必要がある場合は保安庁のヘリを要請する。
緊急ではなく休暇中に治療出来る疾病や故障の場合、療養証明書を会社から発行してもらい治療することができる。船員保険により最大3ヶ月間、入院や手術に至るまで医療負担は全額補償される。
他にも資格取得の負担を会社が持って、取得手当が支給されることもある。
これらが手厚いと思う方もあれば、やっぱり家に帰れないのが痛いと考える方もあるだろう。
会社によって規定や捉え方も様々なので一部違うこともある。
その辺はよく話を聞いて確認されることをお勧めします。
2014年12月13日
船上生活。自分の常識他人の非常識。
自分は40歳の手前で一念発起して船乗りとなったのだが、早くも船員手帳には経歴が4つの船で記載されている。
と言っても、同じ会社内での転船履歴がほとんどで、新6級海技士の航海実習を含めると5つ目の船。
そしてもちろん各船の船長、機関長、船員はそれぞれであり、関わる人を含めると延べ数十人と出会い、同じ釜の飯を文字通り食べてきたわけである。
過去の記事にも書いたが、船の中で一緒に生活をするということはほぼ、自分というアイデンティティを曝け出して過ごすこと。
その個性がある程度船の中で認められコミュニティーとして成り立たなければ、快適な船上生活にならなくなる。
船に乗り始めは掃除が主な仕事として与えられ、他の仕事はその船でのやり方に沿って…もっと言えば、その船に乗るその他の人の好みに合わせてするのがセオリー。
仕事はさておき、生活となるとプライベートな個性が剥き出しとなるわけで、その他の全員から見られている。
いや、実際に監視されているわけではないが、言動などから人となりが見えてくるわけだ。
で、悪く言えば気にくわないと小言を言われたりする。
自分はさすがに余り言われることはない(いい歳ですからねぇ)のだが、何度か変な言いがかりをつけられたことがある。
朝それで良いって言ってたのに夕方ダメだやり直せとか(笑)
言ってくる人は一貫性の無いダブスタだったのだ。
気をつけないといけないのはこう言うダブルバインドに嵌められること。こういう事案が続くとこちらの思考を停止させられてしまう。
インパクトのある正反対の命令や、感情的な関わりで無意識にコントロールされていくことで気が病む。
対策としては、
なぁにそのうち免疫がつく。
ではなく、何もかもを真面目に聞き入れ過ぎずある程度スルーすること。そしてその案件を他の船内の誰かにも話して聞いてもらうこと。
船内にいないなら会社にでも。
それによって理解してくれる人があれば逃げ道が出来る。
船内の事案は船内で収めるのがベスト。
究極は船から降りるという選択もある。
しかし、くれぐれも無断で船から逃げ出して音信不通にならないように…。
※2014年11月に新人が無断で逃げ出して保安庁や警察沙汰になる行方不明騒ぎがあった。
船に乗ってすぐの新人は、先ず仕事を覚えることが一番。その姿勢による見られ方をする。下手は良いが雑はダメ。それだけですべてを否定される場合もある。
しかし!
受け身ばっかりではない。
こっちも「見ている」一人なのである。
ちゃーんと見てるぞ!(笑)
2014年12月03日
船乗りの仕事。そしてまた歴史は続いていく。
就航から一年が経ち、いろいろなことがありました。
新たに加わったメンバーと、転船していったメンバー。
しかし何とか大きな事故や怪我は無く、無事に現在に至る。
それぞれの一年だったと同時に、みんなでやってきた一年でもある。
世間では流行語大賞が発表されたが、本船でもマイノリティーながら
2014"みんなの流行語録集を発表します。
大賞
俺のことDisってんすか!
(二航士と機関長の会話より)
特別賞
孤独死待った無し…
(某氏が伴侶を切望するあまりの発言から)
2位
さばからん!
(不甲斐ない仕事ぶりに戦々恐々である様)
3位
大丈夫せんが。
(真顔で)
4位
良かってぇ!
(適当)
5位
せやろがい!
(お、おう)
6位
ダメよ〜!
(数年前からパクってました)
7位
あ、ホントだ!岸壁が歪んでるぅ…
(そんなヤツおらんやろ)
8位
気合い入れろ!!
(気合いと根性!!)
9位
何やってんだよ〜
(某岸壁綱取りより不甲斐ない…以下同文)
10位
ザンギ
(銀座をザギンと言うのを誤発言して)
ランク外
べんじょう
(えっ!?…便乗を誤読するなんてまさか)
んだんだんだんだ!
(何回言うねん)
以上になります。
チャンチャン♫

新たに加わったメンバーと、転船していったメンバー。
しかし何とか大きな事故や怪我は無く、無事に現在に至る。
それぞれの一年だったと同時に、みんなでやってきた一年でもある。
世間では流行語大賞が発表されたが、本船でもマイノリティーながら
2014"みんなの流行語録集を発表します。
大賞
俺のことDisってんすか!
(二航士と機関長の会話より)
特別賞
孤独死待った無し…
(某氏が伴侶を切望するあまりの発言から)
2位
さばからん!
(不甲斐ない仕事ぶりに戦々恐々である様)
3位
大丈夫せんが。
(真顔で)
4位
良かってぇ!
(適当)
5位
せやろがい!
(お、おう)
6位
ダメよ〜!
(数年前からパクってました)
7位
あ、ホントだ!岸壁が歪んでるぅ…
(そんなヤツおらんやろ)
8位
気合い入れろ!!
(気合いと根性!!)
9位
何やってんだよ〜
(某岸壁綱取りより不甲斐ない…以下同文)
10位
ザンギ
(銀座をザギンと言うのを誤発言して)
ランク外
べんじょう
(えっ!?…便乗を誤読するなんてまさか)
んだんだんだんだ!
(何回言うねん)
以上になります。
チャンチャン♫
2014年12月01日
船乗りの仕事。※
船乗りは一年のうち、凡そ9ヶ月を船で過ごす。2カ月の乗船期間と3週間の休暇を巡りながら一年の季節が過ぎていく。
自分は乗っている間、定期航路を一週間のスケジュールでこなしていく船である。
毎週、基本の港は同じなため、代わり映えが無く、景色も天候で変わる以外は四季の彩りがあるくらいで正直なところ飽きてくる(笑)
そして、コンテナ船の場合、悪天候やよっぽどスケジュールの空きができない限り仮バースというイベントも少ない。
休暇が明けて、元気いっぱいになって乗船しても、ひと月もすると疲れが溜まってくる。それを過ぎると惰性となり、次の休暇が待ち遠しくなるのはもう、言わずもがなである。
乗船中、停泊して一晩を過ごすことがある。若い頃なら悦び勇んで街にでも繰り出して行くのであろうが、乗船期間も半ばを過ぎるとその気力も削がれてしまう(笑)
同乗の若人達は流石!正に悦び勇んで降りていく。時々、それに付いて行くのだが、出ると不思議と元気になるのはデフォルトである。しかし!翌日が…辛たん(笑)
そんなこんなでオッさんになったなぁ〜と、そんなところでも感じる40歳。もうすぐ41なのだが、年々衰えを体とともに気力でも感じる今日この頃である。
※但し、休暇中を除く。(超絶元気)