2014年05月06日
コンテナ船の道具。ラッシング(固縛材)
いつもご覧頂き有難うございます。
このブログに来られる方が、どういう検索でヒットして見ているかというところに今回はスポットを当ててみる。
船乗り ブログ
40代 海技士
船の運転の仕事
甲板員 仕事
などの興味を持って来られる方が多い中、
コンテナ ラッシング
ラッシング コーン
ツイストロック
ブリッジフィッティング
というマニアックな検索の方がチラホラ。
ということで!
ご紹介します。
船は波で揺れるため、コンテナを船体に固定する必要がある。
そのための道具達だ。

コンテナをラッシングするターンバックル

ラッシングバー(2段用)

クロスにラッシングする

2段目の足元から船体のピースへ。(因みに2段目は冷凍コンテナでリーファコンテナという。今回の荷物はアズドライで常温のためコードを繋いでいない。)

こんな風に固定する。

ツイストロック(マニュアル式)

ベースにセット。右はロックした状態。コンテナを置くときは左の様にフリーにしておく。

コンテナを置いて同じ状態。中の爪がロックになる

ツイストロック(オート式)

コーン。ホールド内のコンテナがズレない様に縦に繋ぐもの。ツイストと同様足元に付ける。



ブリッジフィッティング。デッキの上3段以上に積み上げる時に横にコンテナ上面を繋ぐ。
時化た海を航行する上で絶対に積荷を落とさない様に守るためにする大切な道具達だ。
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甲板員 仕事
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ラッシング コーン
ツイストロック
ブリッジフィッティング
というマニアックな検索の方がチラホラ。
ということで!
ご紹介します。
船は波で揺れるため、コンテナを船体に固定する必要がある。
そのための道具達だ。

コンテナをラッシングするターンバックル

ラッシングバー(2段用)

クロスにラッシングする

2段目の足元から船体のピースへ。(因みに2段目は冷凍コンテナでリーファコンテナという。今回の荷物はアズドライで常温のためコードを繋いでいない。)

こんな風に固定する。

ツイストロック(マニュアル式)

ベースにセット。右はロックした状態。コンテナを置くときは左の様にフリーにしておく。

コンテナを置いて同じ状態。中の爪がロックになる

ツイストロック(オート式)

コーン。ホールド内のコンテナがズレない様に縦に繋ぐもの。ツイストと同様足元に付ける。

ブリッジフィッティング。デッキの上3段以上に積み上げる時に横にコンテナ上面を繋ぐ。
時化た海を航行する上で絶対に積荷を落とさない様に守るためにする大切な道具達だ。
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①ツイストロックは基本ON Deck 一番下しか使いませんか。
2段目3段目になるとSTACKING する為のコーンを使用するようですが、
それはロックが掛からないという認識で大丈夫でしょうか。
② HOLD 積み上げ、セルガイドに沿って積み上げある為、STACKER は使用 しますか?、20FT の場合のみ、前か後ろにSTACKER は必要かと思いますが基本使用するものでしょうか?
③ CORNER CASTING内にロック填まりで上がってくる主な原因と積み揚げどちらの時に起こる現象なのでしょうか。
ロック填まりコンテナをトランシップ船で良くHOLD の一番下に積んでくることがありますが、HOLD BOTTOM はSTACKER 必要ないのでしょうか?
陸で仕事していると現場を見ていないのでよくわからないことがありますので
率直に質問させて頂きました。 ご回答頂ければ光栄です。
質問についてわかる範囲でお答えさせて頂きます。
①内航船の場合に限るかもしれませんが、オンデッキのコンテナは全てツイストロック又はオートロックツイストを四隅に使用しています。20ft40ftに拘らず全てコンテナ1本に4個使います。縦の繋がりは何段積んでもツイストによって固縛ロックされています。両舷側の列が船体の動揺で仮に倒れそうになっても鈴蘭状に繋がったまま持ち堪える様、理論上はツイスト自体が外れない強度があります。また、高い段には重量コンテナは置かない様にプランを作ります。高い段に置かない理由は他にGMバランスという理論によるものでもあります。尚、コーンを使うのはホールド内のみで繋いで固縛する構造になっていません。コーンは横ズレ移動などを防ぐための資材で、セルガイドなどの外殻支補構造のあるところのみとなります。
②次にホールド内でのスタッカーについては前項と重複になりますが、コーンのみで連結するのとコンテナ装着式スタッカーを使用するのは、その船舶の持っている資材によるものと思われます。セルガイドがある船舶と無い船舶もありますので一概に言えませんが、セルガイド有りの場合は40ftには何も付けずに積むことが可能です。セルに沿って固定されるためです。但しそこに20ftを積む場合には船にもよりますがセルガイドの無い位置にあたる20ft同士が前後に並ぶところにのみコーン又はスタッカーを装着します。外航船などのホールド内にも8段など高く積む様な場合にはおそらくツイストと同様に4個のコーン又はスタッカーを使用するかもしれません。これはコーン又はスタッカーの仕様によって変わります。その資材の仕様により何段も積み重ねたときに前後の高さに差ができてしまいます。そして重なるほどに差が大きくなるため、均等にしていく必要が出てくるためです。
③ロック填まりの意味がちょっとわからなかったのですが、ホールドボトムに置かれているコンテナには恐らくセルガイド付きコンテナ専用船の構造として考えますと、スタッカーは不要なのだと思われます。稀にあるのですがコンテナ自体が歪みなどで浮いてしまいツイストロックが回せない状態の所謂ダメージ扱いのものがあります。厳密には4個ロックが原則であるため、デッキに積み上げれば回せる様に歪みが矯正されるのですが、揚げ荷役時に難儀することと成り得ます。当該コンテナの上段を上げた後に歪みが戻って浮き、ロックがかかったまま回せなくなるなどの事態を招きます。それを避けて予めコーンやスタッカーの装着で済む、又は装着すら不要なホールドに配置して積んでいるもののことかな…と想像しながらお答えしました。
以上、稚拙な文章で申し訳ないのですがご参考頂けましたら幸いです。