2013年11月25日
船乗りの仕事。非標準のハテナ
船内の規律というか、細かい決まり事というのは、それぞれの船による。
キッチリ縦割りの船もあれば、和気藹々の船もある。この二つのパターンで仕事は大きく変わる。
そして、甲板(航海士の担当)作業の直接的な監督職員が誰かによって、やり方がいちいち変わる(笑)
「この船では」から始まる標準化されていない船舶運用の慣行例の幾つかをご紹介します。
例えば、アンカーの扱いで航海中のクラッチを入れるか入れないか。入れる方が良いと思うのだが…。諸説あって人による。
ホールドハッチの開閉。クレーンなどが積荷を吊って頭上通過している時に出るか待つか。待たないと重大事故の元やん。陸上では下手すれば出入り禁止処分なるレベル。人による(笑)
甲板の保守作業。ペンキ塗りやグリスアップなど少人数船では二等または三等航海士が、一等航海士に確認をしながら作業を進めていく。内容はさておき、丁寧で綺麗に仕上げる人もいれば、ただ早くやっつけ仕事な人、思い付きで彼方此方中途半端の人もいるし、ハナから作業嫌いで無関心な人などがいる。
こういう作業で一番理想的だったのは、できる限り時間と範囲を決めて、頭数が揃うタイミングで一気にチームで進めていくことだ。メリハリつけて確認し合いながら、担当を割り振ることで効率が良くイイ仕事ができ予定より早く終わる。
和気藹々とした船では皆が声を出し合って、確認もフォローもお互い様でスムーズ。
陸上も海上も、まぁ人それぞれで色々なのは変わらないことですね。そして同じく残念ながら現場の上司は選べない(笑)
しかし、いつか上に立つのは間違いない。その時、どんなやり方が良いのかは今学んでおく修行の身。
自分の常識、他人の非常識がまかり通る標準化途上の業界である。

キッチリ縦割りの船もあれば、和気藹々の船もある。この二つのパターンで仕事は大きく変わる。
そして、甲板(航海士の担当)作業の直接的な監督職員が誰かによって、やり方がいちいち変わる(笑)
「この船では」から始まる標準化されていない船舶運用の慣行例の幾つかをご紹介します。
例えば、アンカーの扱いで航海中のクラッチを入れるか入れないか。入れる方が良いと思うのだが…。諸説あって人による。
ホールドハッチの開閉。クレーンなどが積荷を吊って頭上通過している時に出るか待つか。待たないと重大事故の元やん。陸上では下手すれば出入り禁止処分なるレベル。人による(笑)
甲板の保守作業。ペンキ塗りやグリスアップなど少人数船では二等または三等航海士が、一等航海士に確認をしながら作業を進めていく。内容はさておき、丁寧で綺麗に仕上げる人もいれば、ただ早くやっつけ仕事な人、思い付きで彼方此方中途半端の人もいるし、ハナから作業嫌いで無関心な人などがいる。
こういう作業で一番理想的だったのは、できる限り時間と範囲を決めて、頭数が揃うタイミングで一気にチームで進めていくことだ。メリハリつけて確認し合いながら、担当を割り振ることで効率が良くイイ仕事ができ予定より早く終わる。
和気藹々とした船では皆が声を出し合って、確認もフォローもお互い様でスムーズ。
陸上も海上も、まぁ人それぞれで色々なのは変わらないことですね。そして同じく残念ながら現場の上司は選べない(笑)
しかし、いつか上に立つのは間違いない。その時、どんなやり方が良いのかは今学んでおく修行の身。
自分の常識、他人の非常識がまかり通る標準化途上の業界である。

2013年11月23日
船乗りの休暇。間も無く!!
長い船上生活もあと一航海で休暇。
今回は少し短くて約三週間。
前回は一ヶ月貰ったのでその分が減ってしまった。
休暇中、今回は山陽、北陸、東北、北海道と行きたいところを含めて日程調整して計画を立てる。
既に決まっている予定もあるので、後をどうするかは懐具合と相談しながら、各地の友達にも連絡してみたり。
国内旅行は宿も取らず行き当たりバッタリで、現地で情報収集して地元民のオススメを楽しむ。大体なんとかなるバックパッカー的な旅が自分流。
何度行っても毎回違う楽しみ方ができるし、季節が変われば雰囲気もガラッと変わるのが面白い。
海外旅行なんかも来年あたり行ってみたいが、、、言葉の壁は越えられるのか?!(笑)
今回は少し短くて約三週間。
前回は一ヶ月貰ったのでその分が減ってしまった。
休暇中、今回は山陽、北陸、東北、北海道と行きたいところを含めて日程調整して計画を立てる。
既に決まっている予定もあるので、後をどうするかは懐具合と相談しながら、各地の友達にも連絡してみたり。
国内旅行は宿も取らず行き当たりバッタリで、現地で情報収集して地元民のオススメを楽しむ。大体なんとかなるバックパッカー的な旅が自分流。
何度行っても毎回違う楽しみ方ができるし、季節が変われば雰囲気もガラッと変わるのが面白い。
海外旅行なんかも来年あたり行ってみたいが、、、言葉の壁は越えられるのか?!(笑)
2013年11月17日
船乗りの仕事。運転手します!
海技士資格のうち航海を担当するのが航海士の仕事だ。エンジンや関連する機械を担当するのは機関士の仕事。
職位などもいろいろあるが、それはまた別の機会に紹介することとして、今回は自分の担当する航海士について。
航海当直の時間割りについては以前に少し書いたが、当直ってどんな仕事か。
簡単に言うと、船の運転手である。
積載した貨物をオペレーターの指定する港へ計画した航路で安全に航行すること。
船は港から出てしまえば広い海をどう走っても良いというわけではない。
国際法である海上衝突予防法、国内法である海上交通安全法、港則法などによって定められた航法によって航海するのであるが、細かいことは省いて…
一番の基本、船は右側通行!
これが陸上の車と違う。
そして、自船の右舷側(うげんがわ)から接近して来る他船は避ける。
それを見張り操船することが当直者の主な仕事。
目視と双眼鏡で船や障害物、漂流物を見つける。そしてレーダーで距離、方位、動きを解析(プロット)する。
夜間は特に見え難い場合がある。他船は単に水平線上に並んでいる様に見えるが実際は近いものと遠くにいるものがいる。
レーダーがなかった時代はもっと大変やったんやろなぁ。

職位などもいろいろあるが、それはまた別の機会に紹介することとして、今回は自分の担当する航海士について。
航海当直の時間割りについては以前に少し書いたが、当直ってどんな仕事か。
簡単に言うと、船の運転手である。
積載した貨物をオペレーターの指定する港へ計画した航路で安全に航行すること。
船は港から出てしまえば広い海をどう走っても良いというわけではない。
国際法である海上衝突予防法、国内法である海上交通安全法、港則法などによって定められた航法によって航海するのであるが、細かいことは省いて…
一番の基本、船は右側通行!
これが陸上の車と違う。
そして、自船の右舷側(うげんがわ)から接近して来る他船は避ける。
それを見張り操船することが当直者の主な仕事。
目視と双眼鏡で船や障害物、漂流物を見つける。そしてレーダーで距離、方位、動きを解析(プロット)する。
夜間は特に見え難い場合がある。他船は単に水平線上に並んでいる様に見えるが実際は近いものと遠くにいるものがいる。
レーダーがなかった時代はもっと大変やったんやろなぁ。


2013年11月15日
船上生活。食料費は余る?
司厨長がいない内航船上では、自炊して食事をする。中には当番でみんなの分を作ってそれぞれで食べる場合もあるが、本船では各自自炊方式。
船乗りとして、海上勤務している間は以下の法律が定められている。
船員法 第八十条
船舶所有者は、船員の乗船中国土交通省令の定めるところにより、これに食料を支給しなければならない。
これは船員の特典の一つ。自分の会社では給料と別に食費が支給されるので、余程わけのわからない高級食材ばかり買わなければひもじい思いをすることはない。
中には使い込む人もいるわけだが…
※船によって、航行区域が平水に指定されていたり、その他の事由により船員法では無く労働基準法に当てはまる場合は適用されない。
幸い、自分は陸上で料理に関する仕事も経験があるので、食材を仕入れれば好きなものを作ることができる。
厨房もそれなりにしっかりした機器が揃っている。
気力次第では、お菓子作りも可能だ。
趣味の範囲での料理は、完成して美味しくできた時に胃袋の満足感と共にストレスの解消にもなる。
面倒な時はもっぱらレトルトに成り下がるわけではあるが…



船乗りとして、海上勤務している間は以下の法律が定められている。
船員法 第八十条
船舶所有者は、船員の乗船中国土交通省令の定めるところにより、これに食料を支給しなければならない。
これは船員の特典の一つ。自分の会社では給料と別に食費が支給されるので、余程わけのわからない高級食材ばかり買わなければひもじい思いをすることはない。
中には使い込む人もいるわけだが…
※船によって、航行区域が平水に指定されていたり、その他の事由により船員法では無く労働基準法に当てはまる場合は適用されない。
幸い、自分は陸上で料理に関する仕事も経験があるので、食材を仕入れれば好きなものを作ることができる。
厨房もそれなりにしっかりした機器が揃っている。
気力次第では、お菓子作りも可能だ。
趣味の範囲での料理は、完成して美味しくできた時に胃袋の満足感と共にストレスの解消にもなる。
面倒な時はもっぱらレトルトに成り下がるわけではあるが…



2013年11月14日
船乗り修行中。
現在、自分は39歳。もう間もなく40歳の大台だ。
ずっとやってみたかった船乗りには今年の春になることができた。
実際になろうと動き始めて遠回りして2年。うち半年くらい日本海洋技術専門学校の新6級海技士(航海)短期取得講座というのが本当の近道だった訳だが、タイミングが必要なため時間がかかってしまった。
毎日海に揺られ、変わりゆく季節を船の上で過ごす。
もうそれだけで最高なんですよね。
贅沢を言えば、現在の定期航路ではなく色々行ける船が良いんだが、修行中の身としてはルーティーンワークとして完全に流れを身体に憶えさせることができるので今は毎日同じ繰り返し。
仕事って陸と海に関わらず、基本があって、要領があって、応用がある。
船内の人間関係も修行中。
良くいえば技術職系であるため、中の人の人間性は…変わり者だらけ(笑)
ずっと一緒に過ごす小さなコミュニティに新入りは…だから修行中。
昼夜を分かたず24時間海と空を眺めることができるのが楽しみ(笑)
塩っぱい話やで。
ずっとやってみたかった船乗りには今年の春になることができた。
実際になろうと動き始めて遠回りして2年。うち半年くらい日本海洋技術専門学校の新6級海技士(航海)短期取得講座というのが本当の近道だった訳だが、タイミングが必要なため時間がかかってしまった。
毎日海に揺られ、変わりゆく季節を船の上で過ごす。
もうそれだけで最高なんですよね。
贅沢を言えば、現在の定期航路ではなく色々行ける船が良いんだが、修行中の身としてはルーティーンワークとして完全に流れを身体に憶えさせることができるので今は毎日同じ繰り返し。
仕事って陸と海に関わらず、基本があって、要領があって、応用がある。
船内の人間関係も修行中。
良くいえば技術職系であるため、中の人の人間性は…変わり者だらけ(笑)
ずっと一緒に過ごす小さなコミュニティに新入りは…だから修行中。
昼夜を分かたず24時間海と空を眺めることができるのが楽しみ(笑)
塩っぱい話やで。
