オオサカジン

日記/一般 日記/一般   | 河内(南河内・中河内)

新規登録ログインヘルプ



とある港にて新人君との会話

自分「スプリング巻き過ぎて岸壁引っ張られてもーたな。ほら、ゆがんでるやろ?」

新人君「あ!ほんとだ!!」

自分「…」

新人君「えっ?」

自分「えっ?」

新人君「/////」

自分「んなわけないやろ…」

新人君「やっちまった〜」

てなわけでやりとりを聞いていた皆で大爆笑。
震災被災地の岸壁だったので、真っ直ぐではなくちょうどスプリングビットの部分が大きく突き出して歪んでしまっていたのだ。
しかし中々良いボケかましてくれました(笑)

さて、このブログに来られる方の検索履歴で、「流し」というのが割とある。

今回は左舷付けでの係船をご紹介。
少し見にくいやもしれないが。


船乗りの仕事。そんな奴おらへんやろ
船首(オモテ)流しを3本とスプリング
流しは岸壁側から2本、海側から1本
流し3本の内、2本は増しロープとなる
オモテの流しは船首方向へ取る係船ロープである

船乗りの仕事。そんな奴おらへんやろ
オモテのスプリングをビットに舫った状態

船乗りの仕事。そんな奴おらへんやろ
船尾(トモ)同じく流し3本
船尾方向へ

船乗りの仕事。そんな奴おらへんやろ
トモのスプリング

それぞれのロープは、船の前後方向の動揺を抑えたり、岸壁に平行に密着させる為に舫うが、本数を増やしてうねりや強風による動揺を極力抑えるための増しロープを取るのだ。
積み荷の載貨状況や、潮の干満によって多少の調整が必要となる場合もある。
しかし決して岸壁が歪む程強くはない(笑)
でもヨットハーバーなんかの浮き桟橋ならへし折ってしまうと思うが…

増しロープは、接岸時に今後の天候などに応じて取っておく。いざその時になってからだともう手遅れ。後で足すのは一苦労な上、それまでにロープが切れてしまったりすると更に余計な仕事も増えることとなる。

明日の日本を考える。それが船乗りの仕事なのだ!


同じカテゴリー(仕事)の記事画像
船乗りの仕事。一等航海士
船乗りの資格。海技士免許
船乗りの資格。海技免状(受験前)
ドック入渠。検査・修理・改造・整備…
topic:航海計器-レーダー
船乗りの仕事。気づき考え行動する〜入港接岸
同じカテゴリー(仕事)の記事
 船乗りの仕事。一等航海士 (2021-07-28 09:33)
 船乗りの資格。海技士免許 (2016-12-14 14:35)
 船乗りの資格。4級(航海)法規口述編 (2016-11-18 17:25)
 船乗りの資格。4級(航海)運用口述編 (2016-11-18 17:18)
 船乗りの資格。4級(航海)航海口述編 (2016-11-18 17:10)
 船乗りの資格。海技免状(受験前) (2016-11-02 21:35)

Posted by 大阪の海人  at 05:04 │Comments(0)仕事

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。