オオサカジン

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Posted by オオサカジン運営事務局  at 



自分は40歳の手前で一念発起して船乗りとなったのだが、早くも船員手帳には経歴が4つの船で記載されている。
と言っても、同じ会社内での転船履歴がほとんどで、新6級海技士の航海実習を含めると5つ目の船。
そしてもちろん各船の船長、機関長、船員はそれぞれであり、関わる人を含めると延べ数十人と出会い、同じ釜の飯を文字通り食べてきたわけである。

過去の記事にも書いたが、船の中で一緒に生活をするということはほぼ、自分というアイデンティティを曝け出して過ごすこと。
その個性がある程度船の中で認められコミュニティーとして成り立たなければ、快適な船上生活にならなくなる。

船に乗り始めは掃除が主な仕事として与えられ、他の仕事はその船でのやり方に沿って…もっと言えば、その船に乗るその他の人の好みに合わせてするのがセオリー。

仕事はさておき、生活となるとプライベートな個性が剥き出しとなるわけで、その他の全員から見られている。
いや、実際に監視されているわけではないが、言動などから人となりが見えてくるわけだ。

で、悪く言えば気にくわないと小言を言われたりする。

自分はさすがに余り言われることはない(いい歳ですからねぇ)のだが、何度か変な言いがかりをつけられたことがある。
朝それで良いって言ってたのに夕方ダメだやり直せとか(笑)
言ってくる人は一貫性の無いダブスタだったのだ。

気をつけないといけないのはこう言うダブルバインドに嵌められること。こういう事案が続くとこちらの思考を停止させられてしまう。
インパクトのある正反対の命令や、感情的な関わりで無意識にコントロールされていくことで気が病む。

対策としては、
なぁにそのうち免疫がつく。
ではなく、何もかもを真面目に聞き入れ過ぎずある程度スルーすること。そしてその案件を他の船内の誰かにも話して聞いてもらうこと。
船内にいないなら会社にでも。
それによって理解してくれる人があれば逃げ道が出来る。
船内の事案は船内で収めるのがベスト。

究極は船から降りるという選択もある。
しかし、くれぐれも無断で船から逃げ出して音信不通にならないように…。
※2014年11月に新人が無断で逃げ出して保安庁や警察沙汰になる行方不明騒ぎがあった。

船に乗ってすぐの新人は、先ず仕事を覚えることが一番。その姿勢による見られ方をする。下手は良いが雑はダメ。それだけですべてを否定される場合もある。

しかし!
受け身ばっかりではない。

こっちも「見ている」一人なのである。

ちゃーんと見てるぞ!(笑)




  

Posted by 大阪の海人  at 04:45Comments(0)仕事船上生活人生の航海