2014年08月16日
船乗りの仕事。入港オペレーション

よっしゃ今日もやるぞー!という一日の始まりが入港オペレーションで、やっと終わった〜となるクタクタな状態が出港オペレーションである。
コンテナバースは24時間荷役しているところも少なくなく、昼夜問わず30時間以上連続する入出港シフトオペレーションを繰り返すこともある。
京浜や阪神港ではすぐ隣のバースへシフト接岸するなんてこともザラにあり、一日に数ポートの離接岸を繰り返す日は、本当に腕が上がらなくなる(笑)
離岸の度にロープを繰り出し直ちにスタンバイ。
頻繁に使用するロープ(ホーサーとも言う)は傷みも早く、注意が必要だ。

ロープには船首、船尾共にスプリングと流し(船首ヘッドライン、船尾スターンラインと言う)の各2本を基本とし、加えて増しロープが2本ずつの計4本がそれぞれある。
※外航大型船などではブレストと言う近舫いなども含めて計8本も備えている場合がある。
接岸時は、これらの太いロープにヒービングラインと言う細いロープとレッドと呼ばれる重りが付いたものをつなぎ、レッドを大きく振り回すことで遠心力を利用して陸に投げると、それを綱取りが引いて手繰り寄せ、ビットにかけてくれる。
岸壁と平行になるように船首と船尾のウインドラス(油圧、または電動の巻上げ機)で配置の船員が息を合わせてロープを巻上げながら接岸するわけだが、どのロープを張れば船体がどうなるか、その挙動を見極めて操作していくのである。
この時、風や船の行き脚を見ながら前後の位置も調整するのだが、大抵はブリッジ(船橋)の位置が決められている(フラッグが立てられている)ので、そこに合わせる。
全てのロープが船体位置に対して適切に作用する状態で岸壁に密着し、ロープの擦れなど傷の原因の有無が無ければ接岸完了となるが、状況に応じて増しロープを加えるなどして船体動揺を抑える。
いつも通り、右舷着けや左舷着けに対応して、慌てず冷静に注意深くしていれば、接岸は非常にスムーズで早くできる。
イレギュラーな事態としてはレッドが陸に届かず海ポチャすることがあるが、慌てて次弾を投げると、大抵再び失敗する(笑)
どんな時も冷静に見極めながらこなしていく必要があるのだ。
もうこれまでに何回失敗したことか…(笑)
