船乗りの資格。海技免状(受験前)

大阪の海人

2016年11月02日 21:35

長らく更新を怠って、ご無沙汰しております。
色々と環境、及び身辺の変化もありながら、ぼちぼちとやっております。

さて、船乗りの仕事に就いて早3年が経過して更に半年。
丁度自分も海技士4級(航海)の受験資格となる「乗船履歴」も3年を重ね、口述試験の受験となりました。

4級(航海)学科は船乗りの仕事に就く前に新6級取得講座中に、これまでの人生で初めて正に字の如く「猛勉強」を経験し無事に合格していたものであり、今回は学科免除にて臨む次第であります。
もう、すっかり綺麗に忘れて結局また「猛勉強」とまではいかないまでも、記憶の断片を繋ぎ合わせる毎日を過ごしてございます。

しかし今回受験にあたり、非常に大事なことを学んだので、これから「学科合格」後に履歴を積んで数年後に口述受験のみを受けられる方にお伝えしておきたくペン(タブレット)を取りました。

結論から申しますと、学科試験に合格後であれば、免状申請時に受講することが義務付けられている「海技免状申請講習」は早目に受けておける!ということです。

申請講習の内訳は
レーダー観測者
レーダーARPAシミュレータ
救命
消火
航海英語(機関英語)
三級以上の海技士は上級英語講習(航海)(機関)
などがあり、先に持つ資格によって免除されたり短縮されるものもあります。

これについては、
①履歴を満たしてから学科講習及び口述講習をまとめて海技学校で受講した場合(申請講習が組み込まれている)
②各海技学校(水産高校、商船高専、海大など)を卒業し免状申請講習免除されている
以外のスタイルの方が対象の話です。

概ね乗船履歴が満たされる頃に運輸局の海事課などへ赴き、正確な残りの必要履歴期間(日数は雇入により記録されていたり船員手帳の履歴から計算してくれる)などを調べることができます。
その段階(実際はそれに見合う半年前くらいが理想)で、受講の日程も各開催施設で確認しておき、申し込みを済ませておくのがスムーズであると思います。
※2016年秋の時点で本年度から口述受験のみで講習費用の支援事業は無くなった模様。つまり実費となります。

受講すれば「受講証明書」が発行され、免状申請時に提出すれば晴れて免状が届くこととなるでしょう。
いざ取得直前になってから受講しようとすると、時期によっては定員オーバーとなりひと月ふた月待つ場合もあるので注意が必要です。
船乗りは免状がなきゃ商売になんねぇんだから!!

それではまた次回更新までさよなら〜





船乗りの仕事 コンテナ船 内航船 Full Ver.
http://t.co/RR3pGajY43

船乗りの仕事。第2弾-749型コンテナ船の一週間。荷役 船上生活 離着桟
http://t.co/yqvPkRfhy2


関連記事