船乗りの仕事。俺らの船は空を飛ぶ。

大阪の海人

2015年01月02日 00:01




怒涛の如し一年が過ぎ、振り返れば本当にいろいろなことがあり、今となってはみんなで酒の肴にして笑って話せる。

力み過ぎて砕けた奥歯。
体が大き過ぎて制服のサイズが足りず留められないボタン。
接岸が不甲斐無い仕事ぶりで険悪なムードとなってとばっちりだった初乗船。
酔って変なテンションになりビンタし合う2人。
どれだけ怒られてもめげない(through力!)鋼の心臓を持つ勇者。
巨人(1.8m級)を見上げ慄く勇者。
停泊シフト綱引きで力尽きた40代。
連続シフト荷役で力尽きた40代。
若い集とはしゃぎ過ぎて体力の衰えを再確認できて力尽きた40代。
接岸停泊中に吹雪いて真夜中に船が離れて大慌てしたこと。
大雪で接岸作業中甲板が凍結しみんな転げ回って大変だったこと。
ケアラシで見えない岸壁。
届かないレット。
そのせいで届くまで車から出てこない綱取り。
仮バースでのパチンコ大勝ち武勇伝。(勝った話しは大きい)
披露できなかった余興。
に至るまで、他にもまだまだ様々なことがあった。

その一つ一つの積み重ねは、基本の熟し方として経験となり次の礎となる。(ならないものも(笑))
それを目の当たりにして皆んながガンバって、それぞれの成長があった。(確信)

そんな内容の濃い一年を過ごせた。
2015年は、どんな伝説が生まれるのか。
年末、どんな風に皆んなで笑えるのか。

これはハッキリ言えるが、船・機長の器の大きさは船員の成長を加速させる。
そこから先は、要領と応用するセンスの世界。
頭打ちで限界を知るのも認めるのも大事なこと。

怪我無くいつも通り。
変化に備えて知っておく基本。
皆んな見てる。一緒にやる。

船乗りってこんな仕事です。

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